失敗しない、買い物のマイルール

暮らし

近頃、ミニマリストとしての暮らしを志すなかでわかってきたことがあります。
それは、買い物とは「どんな暮らしをしたいか」「どんな自分でありたいか」を追求していく行為なのだということ。

ねここ
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「欲しい」とは、「どうありたいか」という願いなのだと思います。

この考えをベースに、買い物をするときのマイルールができました。

そのルールに則るようになってから、買い物を失敗することがぐんと減ったように感じています。

今後また変わっていくかもしれないけれど、いま私が実践している「失敗しない買い物の、3つのマイルール」をここに記録しておきたいと思います。

買い物の3つのマイルール

失敗しない買い物のマイルールとは、以下の3ステップ。

  1. 最初は安いものを買う
  2. 足りない要素を分析して、お金を払う理由を明確にする
  3. 手放す瞬間をイメージする

順番に説明していきます。

① 最初は安いものを買う

初めは安いものを買うのが鉄則です。

なぜ、あえて安いものを選ぶのか?
それは「大抵の場合、不満や欠点がみつかるから」です。

それの何がいいのか?不満や欠点というのは、「自分がどこに重きを置いているか」という、価値観を分析する一番わかりやすい要素なのです。つまり、”安いものを買う”ことの目的は、「自分の理想や、価値観を明確にする」ことです。

最初から完璧を求めすぎず、
“今の自分に必要最低限の機能で、なるべく安いもの”を選ぶ。

そうして使ってみると「思ったよりこれで十分」と気づいて、余計な出費を抑えられることもあります。

つまり、不満が出なければ余計な出費をせずに済むし、不満が出てくれば自分が本当にお金をかけるべきポイントを知ることができる。
いいことづくめです。

💭「最初からお金をかけて理想のものを買えばいいのでは?」

そう思っていた時期が、私にもありました。
もちろんそれができるに越したことはないけれど、これが実はけっこう難しい。


理由は2つあります。

①高いものほど、冷静に判断できなくなるから。
 人は高価なものを買うと「良いものだ」と信じたくなる性質があります
 結果、不満を無視したり、他人の価値観に流されやすくなる。

②高い買い物は、試行サイクルを止めてしまうから。
 「高かったから手放せない」「もったいなくて買い替えられない」――
 こうして“買って・使って・見直す”という試行のサイクルが止まってしまうと、理想への歩みが止まってしまう。

「良い物を長く使う」というのがベストではあるけれど、これは最初から狙ってできることではなく、実際には結果としてたどり着くもの。

なぜなら、人は好みも環境も変わっていくから。
だからこそ、地道に“安いものから買って試してみる”ことが、非合理的に見えて、実はいちばん合理的なんじゃないかと思ったりします。

ちなみによくある「安物買いの銭失い」というのは、
“いつまでも出すべきところにお金を出さず、同じ失敗を繰り返している”から起こること。

安いものを買うこと自体が悪いのではなく、
「お金の出しどころをずっと見極められていない」ことが問題なのです。

出費を抑えることよりも、出すべき場所を知ること。
それが、買い物上手への第一歩です。

② 足りない要素を分析し、お金を払う理由を明確にする

①で安いものを試したら、次にやることは、
「何が足りなかったか」を分析することです。

たとえば…
• 服がチクチクする → 次は「着心地」を重視する。
• シワになりやすい → 次は「イージーケア」のものを選ぶ。
• 着てもテンションが上がらない → 自分に「似合う色・形」などを研究してみる。

というように、不満とは、自分の“快適さ”や“満足度”のためには何が必要かを知る重要な要素です。
そしてその要素を埋めるためにお金を使う。

つまり、「何に」「どれくらい」お金を払うのかを明確にすること。
これが買い物の精度を上げていく一番のポイントです。

ちなみに分析して明らかになった価値観は、紙にメモしておくのがおすすめです。

なぜなら人間というのはすぐに忘れてしまう生き物であることと、紙に書いて価値観を「目で見える」ようにしておくことが大事だからです。

自分が何を大切にしているのか、いつでも目で見て確認できるようにしておくこと。そうすることでブレずに、理想のものや暮らしに着々と近づいていくことができます。

③ 手放すときのイメージを持つ

最後に大切なのが、「手放すときのことをイメージしてから買う」ことです。
「買う前から手放すことを考えるなんて変じゃない?」と思うかもしれないけれど、これが「一旦自分にストップをかけて、冷静な判断ができるかどうか」を分けるポイントなのです。

たとえば――
• 「これは手放すときに粗大ゴミとして○○円必要で、こういう手間がかるんだな」
• 「この値段だと、不満が出てももったいなくて手放せなさそうだな」

こんなふうに少し先を想像するだけで、自然とサイズ・価格・量などを見直す意識が生まれます。

結果的に、衝動買いが減り、無駄な出費も防げます。

今どれだけ理想的に思えるものでも、大抵の場合いつかは「手放す」あるいは「買い替える」日がやって来ます。
その前提を心のどこかに置いておくと、“買って・使って・見直す”の試行サイクルを止めずに、回し続けることができます。

まとめ

買い物の3つのマイルールとは、

・初めから完璧を求めず、まずは最低限の機能で"安いもの"を買う

・実際に使ってみて、感じた不満をヒントに
 自分にとっての"お金のかけどころ"を明確にする。

・そして買う前は、手放すときのことを考え
 一旦自分にストップをかけて、冷静に判断する。

この3ステップを意識するようになってから、買い物の満足度は驚くほど変わっていきました。

これからも理想の暮らしに近づいていけるように、精度を上げていきたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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